世界の平均気温が1・5度上昇すると、世界のほとんどの地域で豪雨や豪雪が大幅に増える。そんな内容を盛り込んだ国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」特別報告書の最終草案が明らかになった。現状のペースで温室効果ガスの排出が続くと、19世紀後半より1・5度上昇するのは2040年頃と予測。世界全体で極端な高温が大幅に増え、いくつかの地域では極端な干ばつも増加すると指摘した。

 草案によると、今後も、世界の平均気温は10年当たり0・1〜0・3度のペースで上昇し続ける。1・5度上昇すると、日本を含む中緯度地域では、極端に暑い日が最大2倍に増え、逆に高緯度地域では、極端に寒い夜が最大3倍に増えるとした。

 15年採択の「パリ協定」は、世界全体が、今世紀末の気温上昇を2度より十分低くすることを目指し、1・5度未満に抑えるよう努力すると定めている。

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2018年07月25日 07時34分
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