◆中部空港に顔認証ゲート 混雑緩和へ30日導入

中部国際空港(愛知県常滑市)は、顔認証技術を活用した帰国手続きの運用を30日から始める。
国内で4空港目。法務省が26日、報道公開した。

日本人が対象で、機械がパスポートの画像と顔を照合し、一致すると自動でゲートが開く。
11月には日本人の出国ゲートにも導入する予定。
増加が続く訪日外国人の審査により多くの職員を充て、混雑緩和につなげる。

中部空港には6台設置し、利用者がパスポートをかざすと、内蔵カメラが顔を撮影し、本人と認識されればゲートが開く。
マスクや帽子、サングラスを外せば、ほぼ間違いなく認識するという。

一連の手続きは15秒前後で、これまでの有人確認とほぼ同じだが、ゲートの新設で待ち時間を短縮できるとみる。
誤作動などに対応するため、近くに係員が常駐する。

顔認証ゲートは羽田や成田、関西の各空港で導入されている。
中部では11月、日本人の出国向けにも9台設置し、2019年度には外国人の出国にも使えるようにする。
中部空港の18年度の利用者数は前年度比13%増の1300万人と、過去最高を見込んでおり、混雑緩和が課題となっている。

写真:中部国際空港が日本人の帰国手続き向けに導入する顔認証ゲート(愛知県常滑市)
https://www.nikkei.com/content/pic/20180726/96958A9F889DE1E1E6E7E0E3E3E2E0E4E2E5E0E2E3EA9EEBE3E2E2E2-DSXMZO3345207026072018L91001-PB1-1.jpg

日本経済新聞 2018/7/26 20:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33452110W8A720C1L91000/