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30年に1度の高波に耐えられるはずが… 神奈川の国道で被害
2018年7月29日 16時54分台風 被害

神奈川県の国道135号線では、高波の被害が起きやすい区間で30年に1度の高波にも耐えられるよう工事が進められ、一部は完成していましたが、今回、被害が出ていたことがわかりました。

国道135号線を管理する神奈川県の小田原土木センターによりますと、5年前にも高波の被害があったことから、被害が起きやすい区間を対象に、堤防の建設と道路のかさ上げの工事が進められていました。

30年の1度の高波を想定して、堤防の高さが海抜10.5メートル以上になるように整備し、道路も最大で3メートルかさ上げする計画です。

一部は完成していましたが、今回は工事が終わったところでも想定を超えて被害が出ていたということです。

また、国道135号線の南側を走る神奈川県の「真鶴道路」では、湯河原町の福浦インターチェンジ付近で、高波によって道路沿いのフェンスが押し倒されたり、ガードレールが壊れたりする被害が出ました。

波は道路を超えて、その先にある公園や住宅にも達していたということです。

真鶴道路を管理する神奈川県道路公社は「波が道路を超えたのは初めてのことで驚いている。早急に対策を考えていかないといけない」と話しています。

このほか、静岡県熱海市の海岸線を走る「熱海海岸自動車道」でも、高波で道路沿いのコンクリート製の壁が壊れるなどの被害が出ました。