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「早く来て、おじいちゃん」 米加州火災、曽祖父が死亡少年の最期語る
2018年7月31日 16:47 
発信地:レディング/米国 [ 米国 北米 ]

【7月31日 AFP】「早く来て、おじいちゃん」──米カリフォルニア州で発生した大規模な森林火災により死亡した少年の曽祖父が30日、電話越しに助けを求めるひ孫の様子を米メディアに語った。

 州各地で発生した火災により、これまでに消防隊員や住民など8人が死亡。消火活動に数千人規模の消防隊が出動しているものの、山火事で8万ヘクタール以上の土地、また多くの住宅が焼き払われた。

 州北部で発生した最悪規模の山火事「カー火災(Carr Fire)」では26日以降、レディング(Redding)の自宅が燃えた70歳の女性と2人のひ孫を含む、計6人が犠牲となった。

 地元メディアは死亡した女性とひ孫について、メロディー・ブレッドソー(Melody Bledsoe)さん(70)、エミリー・ロバーツ(Emily Roberts)ちゃん(5)、ジェームズ・ロバーツ(James Roberts)くん(4)であると報じた。

 メロディーさんの夫エド・ブレッドソー(Ed Bledsoe)さんは米CNNとのインタビューで、ジェームズくんと「死ぬまで電話で話していた」と明かした。

 エドさんは、「ジェームズは『早く迎えに来て、裏のドアまで火が来ている。早く来て、おじいちゃん』と言っていた」と、声を詰まらせながら語った。エドさんは3人を助けようとしたが、現場に間に合うことができなかった。

 当局者によると、カー火災により州北中部シャスタ郡(Shasta County)では住民約3万8000人が避難しているが、一部の避難命令は解除されたという。また同郡の保安官によると、住民7人がいまだ行方不明となっている。

 カリフォルニア州は消火活動と避難活動の支援を連邦政府に要請し、先週末ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領はこれを承認。同州の緊急対策当局によると、フロリダ州やニュージャージー州といった遠方の州を含め、国内各地から1万2000人の消防士がカリフォルニア州内に派遣された。(c)AFP/Gianrigo MARLETTA