https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180801/k10011559221000.html

個人が自宅などに保管している漫画本を電子化してネットに投稿してもらい、著作者の許可を得たうえで、
無料で公開する新しい試みを、漫画家と出版社が共同で始めました。投稿した個人にも報酬が支払われる仕組みで、
企画した漫画家は、「海賊版サイトに対抗できるようなものにしたい」と話しています。

この試みは、漫画家の赤松健さんと出版社の「実業之日本社」が共同で1日から始めました。

この出版社の漫画や小説などのうち、電子化されていないおよそ8800冊を対象に、自宅などに保管されている作品を
持ち主にスキャンしてもらい、電子データを専用のウェブサイトに投稿してもらいます。

投稿された作品は、作者に公開していいか確認したうえで、サイトで公開され、誰でも無料で読めるようになります。

インターネットの漫画をめぐっては、著作者に無断で作品がアップロードされた「海賊版サイト」が問題となりましたが、
このサイトは広告収入の中から、著作者と出版社、それに投稿した個人に対しても、報酬が支払われる仕組みです。

この試みを企画した漫画家の赤松健さんは、「まず、どういった作品がどれくらい集まるか、確かめたい。
さらに対象の作品を広げて、将来的には海賊版サイトに対抗できるようなものにしたい」と話していました。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180801/K10011559221_1808011626_1808011627_01_02.jpg