高校生が俳句の出来栄えなどを競う「俳句甲子園」の決勝が19日、松山市で行われ、山口の徳山高校が初優勝しました。

俳句甲子園は、近代俳句を確立した正岡子規のふるさとの松山市で毎年8月に全国大会が行われ、高校生5人でチームを組んで、俳句の出来栄えと鑑賞力を競い合います。
19日の決勝戦では、大会3連覇を目指す東京の開成高校と決勝戦初進出となる山口の徳山高校が対戦しました。

決勝のテーマは「清(きよらか)」で、2対2の同点でむかえた大将戦では、徳山高校は「北斎の 龍は飛び立つ 山清水(やましみず)」と詠みました。
これは江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎が描いた昇り竜が神々しい姿で勢いよく高みに昇り続け、今にも絵から飛び出しそうに見える様を表現したものです。
この句が高く評価されて大将戦を制し、徳山高校が初優勝を果たしました。

決勝戦で先ぽうとして句を詠んだ徳山高校3年の神足颯人さんは「優勝できて幸せです。決勝はお互いの俳句を楽しく批評しあえて、とても楽しかったです」と話していました。
個人の部では、沖縄県の興南高校2年生の桃原康平さんが詠んだ句が最優秀賞に選ばれました。

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2018年8月19日 19時58分 NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180819/k10011582351000.html