ブラジル 国立博物館がほぼ全焼 収蔵品の多くを焼失
2018年9月3日 11時37分

ブラジルのリオデジャネイロにある国立博物館で2日、火事があり、
200年の歴史ある建物がほぼ全焼し、2000万点以上あった収蔵品の多くが失われました。

ブラジルのリオデジャネイロにある国立博物館で、
2日夜(日本時間3日午前)火事があり、建物全体に火が燃え広がりました。

博物館は1818年に、当時のポルトガルの王が、エジプトの美術品や恐竜の化石など、
みずからの収集品を集めて設立したもので、現地の消防によりますと、
この火事で200年の歴史ある建物がほぼ全焼しました。

また、博物館には南米の先住民のミイラや植物の標本など貴重な資料が集められ、
南米の自然史や人類学などを研究する重要な拠点となっていますが、
2000万点以上あった収蔵品の多くが失われたということです。

消防によりますと、火が出た時、博物館の一般公開は終了していて、
従業員なども外に避難したため、けが人はいないということです。

博物館は老朽化が進み、修繕工事の必要性が指摘されていましたが、
おととしのリオデジャネイロオリンピック以降予算が削られ、工事が進んでいませんでした。

このため地元のメディアは、老朽化による漏電が火事の原因ではないかと伝えています。

NHK NEWSWEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180903/k10011605571000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180903/K10011605571_1809031141_1809031142_01_02.jpg