7月の西日本豪雨で浸水被害に遭った福岡県小郡市大保のイオン小郡ショッピングセンター(SC)が9月29日、約3カ月ぶりに営業を再開。復活を心待ちにしていた来店客で終日にぎわった。


 午前9時の開店前から約2千人が列をつくった。近くに住む会社員女性(31)は夫と1歳の長男と来店。「日常生活に欠かせない存在だった。また来られてうれしい」と笑顔を見せた。

 営業再開したのは専門店約70店のうち、約20店。休業中の店舗が目立つ中、再開にこぎ着けた店は客でごった返した。「お茶の山口園」は用意した福袋100個が売り切れ寸前に。岩満麻里衣店長(29)は「急きょ追加を発注した。台風が近づく中、こんなに来てくださるとは」と喜んだ。

 ゲームセンター「楽市楽座」でも家族連れの歓声が響いた。同店を運営する「ワイドレジャー」(小郡市)の社員原田真光さん(33)は休業中、近隣店で働いていたが何人もの客から「復旧はいつ?」と声を掛けられたという。「子どもが気軽に遊べる地域密着のお店に」と話した。

 開店に先立ち、店内で記念式典もあった。式典後、報道陣の取材に応じたイオン九州の柴田祐司社長は、小郡SCの敷地内にあり、7月の豪雨で浸水し閉店した系列のホームセンター「ホームワイド小郡店」の建物について、イオン九州の倉庫機能をここに移すことを明らかにした。倉庫は九州各地の店舗に備品を貸し出す「什器(じゅうき)センター」で、現在、大木町のイオンスーパーセンター大木店の敷地内にあるという。

 柴田社長は「(大分自動車道の)筑後小郡インターチェンジが近く、各県に発送しやすい」と語った。



10/1(月) 11:03配信 西日本新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181001-00010005-nishinpc-soci
来店客でごった返すイオン小郡ショッピングセンター
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