10/2(火) 19:44配信
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 青森県弘前市の岩木地区で2日、体長約60センチの子グマが住宅街に現れた。警戒に当たった市職員や弘前署員らが約2時間後、民家の敷地内で捕獲した。子グマが捕まった地域は市役所岩木庁舎や民家、スーパー、金融機関、コンビニなどが立ち並び、日中は人や車の通行も多い。住民は「こんなところにクマが出るなんて聞いたことがない」と驚いている。

 市農業政策課によると、同日午前10時45分ごろ、岩木山寄りの同市葛原で子グマを見たという人がいる−と、市民から岩木支所に連絡があった。子グマは昼前に葛原地区の東側の同市八幡地区で目撃され、昼ごろにはさらに東側の賀田1丁目に出没。市街地を逃げ回る子グマに対し、市は有線放送で付近住民に注意を呼び掛けるとともに、職員らが民家の敷地内で捕獲した。その後、トラックで岩木山に連れて行き山中に放したという。けが人はなかった。

 捕獲現場付近に住む主婦(66)は「昼食を取っていたら、庭を走り回る小さな黒いものが窓から見えた。30年以上ここで暮らしているが、クマなんて動物園以外で見たことがなかった」と、驚きを隠せない様子。「(目撃した子グマは)とてもかわいらしかったが牙や爪は鋭かった」と話した。

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