台湾北東部の宜蘭(ぎらん)県蘇澳で21日に特急列車が脱線し、18人が死亡、180人以上が負傷した事故で、蔡英文(ツァイインウェン)総統は22日早朝、事故現場を視察し、事故の状況や死傷者について報告を受けた。蔡氏は「事故の原因を早急に明らかにするよう捜査部門に求める」と述べた。

蔡氏の視察に先立ち、頼清徳(ライチンドォー)行政院長(首相に相当)も現場や負傷者が運ばれた病院を視察しており、政権を挙げて事故対応を重視する姿勢を示した。

事故原因を巡り、鉄道当局幹部は22日、脱線した列車は自動制御装置のスイッチが切られていたことを明らかにした。列車の運行状況や速度などを監視するシステムで、台湾紙・聯合報はスイッチを切ったため速度超過を防げず、事故につながった可能性を指摘した。

ソース/読売新聞社
https://www.yomiuri.co.jp/world/20181022-OYT1T50102.html?from=ytop_top