(CNN) インドネシアの海上で乗客乗員189人を乗せたライオン・エアーのJT610便が墜落した事故で、納入されたばかりの新型機が墜落したことから専門家から困惑の声が出ている。事故を起こしたのは新型のボーイング737MAX8型で、8月に納入されたばかり。飛行時間も800時間に過ぎなかった。

同機は離陸から13分後に墜落した。航空情報サイト「フライトレーダー24」が公開したデータからは、離陸の最中に機体が通常ではない挙動を示したことがうかがえる。飛行機は通常、飛行の最初の数分間は上昇するが、同機は21秒間に約221メートル降下している。

航空専門家のフィリップ・バターワースヘイズ氏によれば、今回示されたデータは、特に通常は自動操縦システムによって機体がコントロールされることから、普通ではないという。バターワースヘイズ氏は「自動操縦のデータとは一致しない」と指摘。何らかの理由で自ら機体の修正を行おうとしたのではないかとの見方を示す。

高度が下がっているタイミングで速度が上がっていることから、その時点で、なんらかのコントロールの喪失が起きていた可能性があるという。

バターワースヘイズ氏は、機体が納入されてからわずか2カ月であることから、機械系の不具合である可能性は「非常に低い」とみる。それよりも、積乱雲からの下降気流や、鳥の群れが機体にぶつかるといった環境的な問題の可能性を指摘した。

同機は、離陸後約19キロの地点で管制塔に対して空港に引き返すことを要請していた。しかし、緊急事態を示唆することはなく、その直後に連絡が途絶えたという。

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2018.10.31 Wed posted at 12:00 JST CNN
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