陸上自衛隊の部隊が発射した砲弾が大きくずれて演習場の外の車に被害が出た事故から21日で1週間となります。これまでの調査で、発射機の方向を設定する際、誤って想定より20度以上ずれた数値が入力されていたことが新たにわかり、陸上自衛隊はチェック体制に問題がなかったかさらに調査を進めています。

今月14日、滋賀県にある陸上自衛隊の演習場から発射された迫撃砲弾1発が、目標地点から大きくずれて近くの国道付近を直撃し、破片が車にぶつかって窓ガラスが割れるなどの被害が出ました。

砲弾は、目標地点から北側におよそ1キロもずれて飛んでいましたが、陸上自衛隊のその後の調査で、発射機の方向を設定する際、誤って想定より北側に22.5度ずれた数値が入力されていたことが新たにわかりました。

発射機の方向は、指揮所が測量した目標地点に飛ばすための数値が無線などで現場に伝えられ、現場の隊員が発射機のつまみを操作して入力し調整することになっています。

数値を入力する際には誤りがないよう、隊員どうしで声をかけ合って確認することになっているということで、陸上自衛隊はミスを防ぐためのチェック体制に問題がなかったかさらに調査を進めています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181121/k10011718131000.html