いすゞ自動車は29日、走行中にエンストしたり、エンジンを始動できなくなったりする恐れがあるとして、トラック「エルフ」など7車種計11万1620台(2014年10月〜18年9月製造)をリコール(回収・無償修理)すると国土交通省に届け出た。

 国交省によると、トラック「ギガ」9893台(17年5月〜18年9月製造)は排ガス抑制装置のホースの耐熱性が弱く、ガスの低減に使われる尿素が漏れ、性能が落ちる可能性がある。不具合はこれまで54件報告されている。
 また、エルフとマツダから受託生産した「タイタン」の2車種計8万6070台(14年10月〜16年10月製造)は、エンジンの燃焼室を開閉するシャフトの取り付けボルトで締め付けが弱く、折損するなどした場合にエンストし、再始動できなくなる恐れがある。不具合は計250件に上る。
 「フォワード」など6車種計2万3806台(17年5月〜18年8月製造)はエンジンを制御するコンピューターのプログラムが不適切で、データの一部が消えて、エンジンが始動できなくなる恐れがある。10件の不具合が確認されている。(2018/11/29-14:34)

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