中米エルサルバドルの裁判所は17日、レイプで妊娠し、早産で生まれた女児に対する殺人罪で起訴された20歳女性に対し、無罪を言い渡した。
女性はトイレで出産し、女児は浄化槽内で発見され無事だったものの、検察当局は女性を殺人罪で起訴していた。

イメルダ・コルテス(Imelda Cortez)被告(20)は義父から7年にわたって性的暴行を受けていたとみられ、2017年4月、大量に出血したことから病院に行ったところ妊娠が発覚した。
コルテス被告がトイレで体内から何かが出てきたようだと語ったことから、警察官らはコルテス被告宅の浄化槽を捜査。
泣いている赤ん坊が発見され、病院に搬送されたものの無事だった。

コルテス被告の弁護士はツイッター(Twitter)で、南東ウスルタン(Usulutan)の裁判所が無罪判決を言い渡したと投稿。
コルテス被告は今回の判決まで1年半以上収監されていた。

エルサルバドルでは中絶に対して最高で禁錮40年が科され、流産でさえも違法とされており、女性人権団体などは画期的な判決と評価している。
エルサルバドルは世界で最も厳しい中絶禁止法を持つ国の一つとされ、レイプによる妊娠や母体に生命の危険がある場合にも中絶を認めていない。

※リンク先に動画があります
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181218-00010008-afpbbnewsv-int