中国の人口 10年後 14億余をピークに減少か
2019年1月6日 4時22分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190106/k10011768731000.html

中国の政府系シンクタンクは、中国の人口が10年後に14億4000万人となってピークを迎え、その後減少に転じるという予測を発表し、労働力の減少が中国経済に重大な影響を与えると指摘しました。
中国の政府系のシンクタンク、中国社会科学院は、人口と労働力に関する報告書を発表し、2017年末に13億9000万人だった中国の人口は、いまから10年後の2029年におよそ14億4200万人となってピークを迎えると予測しました。

その後は減少に転じ、2050年に13億6400万人、2065年には12億4800万人になるとしています。

ただこれは、現在1.6台の出生率が3年前の「一人っ子政策」の廃止で1.7台まで回復した場合の予測で、出生率が現在の水準のまま推移した場合は、人口のピークは8年後の2027年に早まり、2065年には11億7200万人になると予測しています。

また報告書は、高齢化が急速に進み、2045年には65歳以上の割合が全体の25%になるとしています。

中国では、夫婦がもうける子どもの数の制限が現在2人に緩和されていますが、少子高齢化への対策は喫緊の課題で、報告書は「労働人口が減って中国経済に重大な影響を与えることが予想され、関係する制度の改革が求められる」と指摘しています。