二十四節気の一つで、寒さが厳しさを増す頃とされる「小寒」の6日早朝、兵庫県市川町の延寿寺で、冷水を頭から浴びて心身を清める「寒水行」があった。来月3日の節分まで毎日続けられ、無病息災などを祈願する。
 同寺の開祖が近くを流れる市川で水行に臨んだとされる。寒水行は約100年続く伝統行事で、境内には巨石で囲んだ水行場が設けられ、毎年、信徒や希望者が参加する。

 午前5時、境内の温度計は3度。太鼓が響く中、県内外の男女12人が1人ずつ水行場に入った。お題目を唱えながら、おけで井戸水をすくい、頭上から首元へ勢いよく何度も浴びせた。

 22年間通い続ける姫路市の女性(61)は「己の甘えに勝ちたい。水が冷たいほど身が引き締まり、すがすがしくなる」と充実した表情だった。(小林良多)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201901/sp/0011958060.shtml
https://i.kobe-np.co.jp/news/sougou/201901/img/d_11958061.jpg