ウナギの取引規制 いったん回避

http://www3.nhk.or.jp/lnews/shutoken/20190107/1000023546.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

絶滅のおそれがあるニホンウナギについて、野生生物の保護をはかるワシントン条約にもとづく
国際取引の規制が、見送られることになりました。

EUが規制につながる動きを見せていた一方、日本は反対していましたが、
この年末の期限までに規制に向けた提案が出なかったということです。

ニホンウナギをめぐっては、5年前に国際機関が絶滅危惧種に指定したほか、
EUが不透明な国際取引の実態調査を求めるなど規制につながる動きを見せ、
早ければことし5月に開かれるワシントン条約の締約国会議で規制の導入が決まる可能性がありました。

しかし、水産庁などによりますと、5月の会議で規制の導入を検討すべきだという提案は、
先月下旬の期限までにEUをはじめいずれの国や団体からも出なかったということです。

ニホンウナギの輸入に依存する日本は国際取引の規制に反対していましたが、
今回提案が出なかったことで、いったん規制は回避された形となります。
しかしワシントン条約の事務局は、去年ニホンウナギの密漁や密輸が相次いでいるとする報告を
まとめていて、ことし5月の会議でもウナギの流通の透明性の改善を求める決定がなされる見通しです。

このため、改善が見られなければその次の締約国会議で規制が提案される可能性があり、
日本は今後いかに実効性のある資源管理を進められるかが問われることになります。

01/07 11:02