ゴーン氏らは、日産の臨時取締役会で会長職と代表権を解かれたが、いまなお取締役の立場にある。

「取締役の解任は、株主総会でなければできません。ゴーン氏らは、裁判では罪状を否認して争うことを明らかにするでしょう。そのうえで保釈された後に、日産の取締役会でもう一度自分たちが返り咲く
アクションを起こすかもしれません」(町田氏)

 日産の“ゴーン追放劇”は誤算だったのか。本丸=特別背任に切り込めなければ、検察の存在意義も問われることになる。続いて、ゴーン氏による報復劇の幕が切って落とされるのか。(本誌・亀井洋志)