沼津市下香貫の楊原神社と大朝神社の正月行事「厳冬海中みそぎ祭り」が14日、同市の小浜海岸で行われた。鉢巻きと下帯姿の男たちがみこしを担いで真冬の冷たい海に入り、一年の無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。
 神男と呼ばれる年男ら16人が、神事を終えると下帯姿になり、2基のみこしを担いで海に入った。地元住民による太鼓や鐘の音が響く中、勇壮な掛け声とともに肩まで水につかってみこしを高く掲げた。
 神男代表を務めた押見辰明さん(22)=同市我入道=は「平成最後の海中みそぎなので身が引き締まった。新しい時代はさらに飛躍できるようにと願った」と話した。
 祭事は戦時中に一度途絶えたが、地元有志が2002年に復活させた。

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