https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190212/k10011811981000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_050

水道水で育つ“びわ湖フグ”現る
2019年2月12日 17時07分

京都の日本料理店で出された高級魚・トラフグの刺身。一口食べてみると、プリップリの歯応えがあり、おいしい!実はこの刺身、隣の滋賀県で試験的に養殖されたもの。フグの養殖は、長崎や熊本など海のある県で盛んだが、このフグは、海のない滋賀で、びわ湖の水を浄化した水道水を使って育てられたという。(大津放送局記者 古川幹子)

なぜ滋賀でフグ養殖?

びわ湖の水道水で養殖できるのか?フグ養殖の実証実験を行う秘密の研究施設があると聞いて、びわ湖を望む、大津市の商業施設内にある建物に行ってみた。

扉を開けると、水槽に大量のトラフグが元気に泳いでいた。養殖を始めたのは、公園などの設計や、その周囲の池や川の水質を浄化する研究に取り組んできた会社。

京都の平等院の池や、皇居のお堀の水質浄化にも携わり、その技術は高い評価を得ているという。

「新たなビジネスを生み出せるかもしれない」
社長の大谷洋士さんは、この水質浄化の技術を環境保全以外にも活用することを模索してきた。そしてたどりついたのが「魚の養殖」だった。

投棄されたプラスチックごみなど海の環境汚染が世界的な問題となる中、海の汚染と切り離して、魚を養殖するニーズが高まるのではないか、そう考えたのだ。

大谷社長はフグ養殖を始めたいきさつをこう話す。

「どうせ育てるなら付加価値の高い魚を養殖してみようかと。中でも水質の変化に弱く養殖が難しいフグに挑みたい」
(リンク先に続きあり)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190212/K10011811981_1902121703_1902121704_01_02.jpg