14歳で覗いたスカート 性依存、休日は一日中盗撮した

 盗撮や痴漢をやめられない――。福岡県議会では21日、性犯罪
の再犯防止をめざす条例案が可決したが、自制できない行動に悩む人も
多く、支援は簡単ではない。専門家は、性犯罪の繰り返しを
「性依存症」という病気として捉え、治療環境を整えるように訴える。

 福岡市の男性(38)は数年前、コンビニで商品を見ていた女性の
スカートにスマートフォンを差し入れ、盗撮した。酒に酔っていた。
巡回中の県警の警察官に見つかり、県迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕。
2度目の逮捕だった。「盗撮をやめたくても、やめられない。
生きていても人を傷つける道しかない」。留置場で絶望した。

 14歳の時、デパートで女性のスカートに手鏡をしのばせ、警備員に
注意された。福岡の大学を卒業後、東京で働き始めると、
駅のエスカレーターや店で、カメラ機能付き携帯電話で盗撮を繰り返した。
31歳の時、東京で自宅に入ろうとした女性の体を触り、初めて逮捕された。
長期休み中で、勤務先には気づかれなかった。

 その後も、平日は勤務後に終電…(以下有料会員限定記事)


朝日新聞・伊藤繭莉(2019年2月21日20時07分)
https://www.asahi.com/articles/ASM2N6581M2NTIPE02Y.html?iref=comtop_8_02

過去に痴漢や盗撮を繰り返し、治療を続ける男性。
カメラ機能がない携帯電話を持ち歩く=昨年11月、福岡市内で
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20190221005028_comm.jpg