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米放送局の取材班、ベネズエラで一時拘束 大統領取材時に
2019.02.26 Tue posted at 20:01 JST

(CNN) ベネズエラの首都カラカスで25日、マドゥロ大統領にインタビューしていた米スペイン語放送局「ユニビジョン」の取材班が約3時間にわたって拘束された。

ユニビジョンによると、著名キャスターのホルヘ・ラモス氏が大統領宮殿でマドゥロ氏へのインタビューを始めた直後、マドゥロ氏が質問に腹を立てて会話を打ち切り、側近らがチームの機材を押収した。

ラモス氏はその場で本社に電話をかけて事情を説明したが、通話中に電話を取り上げられたという。

ユニビジョンはただちに米国務省に連絡。これを受け、ブライヤー国務次官補がツイッター上で取材班の解放を求めた。ヒューマン・ライツ・ウォッチなどの人権団体も解放を呼び掛けた。

ユニビジョン幹部のツイートによると、チームは約3時間後に解放されて滞在先のホテルへ向かった。

ラモス氏は解放後、ユニビジョンの臨時ニュースに電話出演して状況を説明した。それによると、マドゥロ氏とのインタビューでごみ収集車から食べ物をあさる若者たちのビデオを見せたところ、同氏が激怒した。取材班は拘束されて取り調べを受けた。取材テープは取り上げられたままだという。

取材班のメンバーは25日深夜のツイートで、26日午前のうちにベネズエラ国外へ退去するよう命じられたことを明らかにした。ホテルは包囲され、外出できない状態だと訴えている。