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「日本は自動車・農業分野の市場開放を」米通商代表部報告書
2019年3月2日 13時40分

アメリカの通商代表部が通商政策に関する年次報告書を公表し、日本との貿易協定の締結をことしの課題の1つに挙げました。自動車や農業分野に高い関税や非関税障壁の問題があるとして、市場開放を求める姿勢を強調しました。

アメリカの通商代表部は1日、議会に提出する通商政策に関する年次報告書を公表し、ことしの課題を明らかにしました。

1つは中国との貿易交渉で、アメリカが長年、問題視してきた不公正な貿易慣行を改めるよう圧力をかけ続けるとしています。

さらに日本やEU=ヨーロッパ連合との間で公正な貿易協定を締結することも課題に掲げました。

日本については「自動車や農業、サービス分野に高い関税や非関税障壁の問題があり、アメリカが抱える貿易赤字が慢性的に増大している」と指摘し、日本に市場開放を求める姿勢を強調しました。

さらにアメリカが離脱したTPP=環太平洋パートナーシップ協定が去年の12月に発効したことから、「アメリカの農家が日本への輸出で不利な立場に置かれている」と指摘しました。

ライトハイザー通商代表は日米の2国間の貿易協定の交渉を速やかに始めたい考えで、自動車業界の労働組合や農業界の声を踏まえ厳しい姿勢で日本と交渉に臨むことが予想されます。