名古屋の中学の制服が大きく変わるかもしれません。

 男女に関係なく、ズボン・スカートがOK、決めるのは生徒自身。

 そんな考えを名古屋市の河村市長が示しました。

 名古屋市の市立中学校の制服は、ほとんどのところで、女子はセーラー服、男子は「学ラン」と呼ばれる詰め襟の学生服と決まっています。

 しかし生徒からは、

 「スカートは寒いよね。風が中からぶわーっと入ってくる」
 「運動しやすいので、ズボンの方がいい」
  (女子中学生)

 性別によってスカートかズボンを決められていることに、不満を感じる生徒も少なくありません。

 福岡県那珂川市の私立の高校では、4年前からズボンとスカートを選べるほか、北九州市の公立中学校でも、2020年度から、自由に選べるように。

 防寒や動きやすさのほか、性同一性障害の生徒への配慮もあります。

 東海3県でも、愛知県豊橋市が、市立の中学校を対象に、いずれ選択可能にする方針を示しています。

 こうした中、4日の名古屋市議会で、中学生の制服の問題が取り上げられました。

 性別に関係なく選べるようにすることについて河村市長は、
 「このことは、完全に賛成。市長が決めるより、いちど生徒たちで議論を」
  (名古屋市 河村たかし市長)

 制服をどうするか生徒たちが話し合い、各学校ごとに判断すべきとの考えを示した河村市長。

 そこで、生徒たちに尋ねてみました。

 「女子でも、小学校の頃はズボンをはいていて、中学校になってスカートをはくのは嫌な人を知っているので、(女子の)ズボンもOKだと思う」
  (男子中学生)
 「全部統一しちゃえばいいんじゃないかな。男の子でも女の子でも着られれば、誰も困らない」
  (女子中学生)

 一方で、名古屋市の教育委員会は、「検討課題のひとつ」と話すにとどめていて、先行きが注目されます。

3/4(月) 19:20
CBCテレビ
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