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クリミア併合5年でプーチン大統領訪問 既成事実化ねらいか
2019年3月18日 23時36分

ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ南部クリミアの併合を宣言して5年となる18日、現地を訪れてインフラ整備に一層力を入れる姿勢を強調し、クリミア併合の既成事実化を進めるねらいとみられます。

ロシアのプーチン大統領は18日、ウクライナのクリミア南部セバストポリ近郊に完成した火力発電所の稼働を祝う式典に出席しました。

プーチン大統領は「きょうはクリミアとロシア全土にとって特別な日だ」と述べたうえで、「新しい発電所によってクリミアでのエネルギーの安定供給が強化される」と指摘し、クリミア併合に反発するウクライナ政府からの送電が停止したことで生じる電力不足を解消できると意義を強調しました。

去年、クリミアとロシア南部を結ぶ巨大な橋を建設したのに続くもので、プーチン政権としては、インフラ整備に一層力を入れる姿勢を強調し、クリミア併合の既成事実化を進めるねらいとみられます。

クリミア併合をめぐって最新の世論調査では、ロシアにいい影響を与えたと答えた人は26%で、ロシア国民の間で、当時の熱狂的な歓迎ムードは冷めています。

クリミア併合を受けた欧米の制裁の影響で国内経済が低迷する中で、当時は80%を超えたプーチン大統領の支持率も落ち込んでいて、プーチン大統領としては、クリミア併合の成果を国民にアピールするねらいもありそうです。

クリミア併合とは
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