東京・杉並区のアパートで26日に殺害された女性は、保育士として乳児院で働いていました。室内の状況から、犯人は窓ガラスを割って侵入した後、玄関のドアから逃走したとみられることも分かりました。

 ボランティア活動の記念写真に笑顔で写る女性。東京・杉並区の保育士・照井津久美さん(32)です。26日正午過ぎ、自宅アパートの2階の部屋で背中に包丁が刺さった状態で見つかり、その後、死亡しました。

 乳児院に就職するため上京する前は、東北地方や北海道を転々としていたという照井さん。午後3時頃、岩手県に住む照井さんの親族がJNNのインタビューに応じ、悲痛な思いを語りました。
 「結婚するという話は知っている。でも3月4月は忙しいと。(Q.津久美さんはどんな人?)とてもいい子だった。(亡くなったのが)津久美じゃなければいいな。なんで津久美を狙ったんだろう」(照井津久美さんの親族)

 なぜ、照井さんが狙われたのでしょうか。捜査関係者への取材で、現場の状況が少しずつ明らかになってきました。警察官が駆けつけた際、照井さんは、部屋のベランダ側に頭を向けて倒れていました。ベランダ側の窓ガラスの鍵付近は空き巣の手口で割られていて、犯人はここから侵入したとみられています。さらに、部屋から見つかった靴の跡の向きから、犯人は照井さんを襲った後、玄関ドアから逃走したとみられることが新たに分かりました。

 「アパートの入り口のドアの取り付けの所から、男の人が出てくるのは見ました」 (目撃したアパートのオーナー)

 また、アパートの廊下から外階段にかけて複数の血の跡のようなものが見つかり、そのあたりで、黒っぽい服を着た30代前半とみられる不審な男が目撃されました。男はそのまま、北の方角に立ち去ったということです。

 「現場のアパートの1本隣の道路。犯人が逃走したと見られる場所では、警察官が住民の足を止め、細かく聞き込み捜査を行っています」(記者)

 照井さんの部屋には財布が手つかずのまま残されていましたが、携帯電話は見つかっていないということで、警視庁は他にも奪われたものがないか調べています。(27日16:50)

3/27(水) 23:17
TBS系(JNN)
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