会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が3日、自身のツイッターのアカウントを開設し、「真実をお話しする準備をしています。4月11日木曜日に記者会見をします」と発信した。弁護団の弘中惇一郎弁護士も同日、11日に会見したいとの意向を示した。3月に保釈されてから初の会見となり、その発言が注目される。

 アカウントには、本人であることを示す認証バッジがついている。日本語と同じ内容を英語でもツイートした。東京地裁は5日の保釈許可決定の際、パソコンが使えるのは弁護人の事務所とし、インターネットの使用禁止を条件としていた。検察幹部の一人は「本人がネットを使っていたらアウトだ」と話した。これに対して弘中氏は、事務所でネットに接続するのは問題ないとの認識を示した。

 ゴーン前会長は、私的な損失を日産に付け替えるなどしたという会社法違反(特別背任)などの罪で1月に追起訴された。3月6日の保釈後、弁護団に会見を開く意向を示したが、会見での発言内容について慎重な検討を続けているという。前会長は「海外のメディアにも来てほしい」と話しているほか、法的助言を求めるため、弁護人の弘中惇一郎弁護士の同席も要望しているという。

 東京地検特捜部は、ゴーン前会長をめぐる捜査を継続している。オマーンの日産販売代理店オーナーとの間の資金の流れに焦点を当てて調べている。

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