東芝ライフスタイルは4月3日、東京・渋谷のハウススタジオで同社のエアコン「大清快」DXシリーズの体験会を開催した。DXシリーズは畳数別に5機種(6/8/10/14/18畳)を展開。価格はオープンで、4月下旬に発売する。

 新シリーズの特徴は、ずばり「風を感じない」ということだ。エアコンなのでもちろん風は出る。ただ、夏場にずっと冷風が体に当たることで生まれる「不快感」や「気だるさ」を感じない。同社が“無風感”と表現するこの風は、従来のエアコンの風とはなにが違うのか。

エアコン事業部 商品企画の下沢一仁氏はこの違いを「風の質の差」と語る。「通常のエアコンは風のかたまりが一直線に送られるので、ダイレクトに冷風を感じる。しかし『大清快』DXシリーズは、かたまりを分解してシャワーのように細かい風を体に届ける。これによって部屋は冷えるが、体は冷えた風を感じにくくなる」。

 では、どのようにして風を細かく分解しているのか。その秘密は新開発した「風カットルーバー」と「温冷熱センサー」にある。風カットルーバーは送風口に取り付けられた新機構で、送風される風を小さい穴に通すことで細かい噴流に変える。流速が早くなった風は周囲の空気を巻き込み、かき混ぜる。この攪拌によって、直線的だった風がゆるやかに広がるようになる。温冷熱センサーはこの風カットルーバーが作動するタイミングを判断する役割を果たす。

 発表会では、スモークによって風の攪拌を可視化する実験が行われた。通常の送風だと、先述した通りに風は直線で広がっていったが、風カットルーバーをかませると、送風口のすぐ近くでかき回されている様子が確認できた。実際、通常冷房時と無風感冷房時では体の冷え方を比較すると、1時間の運転で手足の温度に明確に差が出たという。

 このほか、DXシリーズは同社として初めて無線LAN機能を標準搭載。専用のスマホアプリ経由で温度やモードのコントロールができる。サポートと直結しているのも特徴で、エラーが出た際にはアプリ経由でQ&Aを確認したり、サポートセンターに連絡することも可能だ。

 大清快の代名詞である空気清浄機能ももちろん健在。花粉やPM2.5を集じんし、熱交換器に吸着した汚れ物質は結露水で屋外に除去するので、清潔な状態が常に保たれる。また、結露水による除去だけでなく、掃除機で内部に溜まったホコリを吸引できる「楽ダストボックス」を搭載することで、メンテナンスを手軽にした。

●荷台数は過去最高 市場環境と開発環境に追い風

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