宮城県涌谷町の大橋信夫町長が、4日に山林で死亡しているのが見つかりました。自殺と見られていて、地元に衝撃が広がっています。大橋町長の死去に伴って、5月までに町長選挙が行われることになり、町は対応に追われています。
 
5日朝の宮城県の涌谷町役場。町長の死亡を受け、緊急の幹部会議が開かれました。渡辺信明総務課長が、町長の職務代理者に就き、今後の対応を協議しました。町議会では、臨時の全員協議会が開かれ、町が状況を報告しました。
 
大橋信夫町長は、4日朝、自宅を出た後連絡が取れなくなりました。4日午後5時ころ、自宅から約1キロの林道に停めてあった車の近くで死亡しているのが見つかりました。警察は、現場の状況から自殺とみています。69歳だった大橋町長。2015年の町長選で初当選しました。再選を目指し、2019年8月に予定されていた町長選への出馬を決めていて、すでに選挙に向け事務所も開設されていました。大橋町長が、議会で出馬を表明したのは、2019年1月8日、しかし、その前後で町では混乱が続いていました。2018年12月には、公金31万円あまりを紛失した責任を取り、副町長が辞任。さらに税収減や社会保障費の増大などにより、「再来年度に財源不足に陥る可能性がある」として、1月30日、「財政非常事態宣言」を出していました。
 
遠藤釈雄議長は、公金の問題が発覚した2018年9月ごろから大橋町長が、度々「眠れない」と漏らしていたと語ります。
 
一方、渡辺総務課長は、「最近特に変わった様子は無かった」と話します。町によりますと、現時点で遺書は見つかっていないということです。大橋町長の死去に伴い、涌谷町では、公職選挙法に基づいて5月26日までに町長選挙が行われることになり、対応に追われています。

4/5(金) 19:40
TBC東北放送
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