2019年4月6日 7時22分
産経新聞

 体育の授業で教師に背中を強く押され、腰椎椎間板ヘルニアを患って長期間登校できなくなったとして、奈良県立郡山高校を先月卒業した神原雄大さん(18)と母親が5日、奈良県に治療費や慰謝料など計約663万円の損害賠償を求める訴訟を奈良地裁に起こした。

 訴状などによると、神原さんは同校3年だった昨年4月25日、体育の授業で前屈運動をしていたところ、男性教師に頭が膝に着くまで背中を押され、5月に腰椎椎間板ヘルニアと診断された。痛みで長時間座り続けることができなくなり、7月に手術して以降はほとんど通学できず、大学入試も受けられなかった。現在は予備校の通信教育を受講しているという。

 神原さんは提訴後に奈良市内で開いた会見で、「人生が一瞬にして狂ってしまった。これから先が不安で仕方ない。元の体を返してください」と訴えた。

 県教委保健体育課は「訴状が届いていないのでコメントは差し控える」としている。

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