行政のミスで多額の税金が無駄になってしまった。仙台市が撤去された街路灯の電気契約を解除し忘れ、約9200万円が無駄になっていたことが分かった。

 使っていない電気は消す。節電の基本だ。この自治体はどうだったのか。仙台市は2月、電気代を二重に払っていたことを明らかにした。期間は20年以上にわたり、総額は少なくとも9200万円に達するという。

 二重払いが見つかったのは街路灯。仙台市では古い水銀灯を撤去し、蛍光灯に替える事業などを進めていた。その際、電力会社と新規に契約。撤去分は契約を解除するはずだった。しかし、間違えて両方の契約を続けてしまったという。取り外した照明に電気は流れないので電力の無駄はない。ただ、料金はかかる。仙台市民は納得がいかない。二重払いの原因は市側にありそうだが、供給側は気付かないのか。契約していた東北電力に話を聞くと、「二重契約は仙台市の会見で初めて気付きました。解約の申し込みをして頂かないと気付くことはできません」とコメント。

 一方で、新規参入の電力会社からはこんな声も…。

 新電力会社・ユビニティーPPS事業部、里健太郎部長:「もちろん客の数が多いというのはあるとは思うが、(顧客に)寄り添う姿勢がまだまだ足りないのかなと思う」

 ユビニティーでは顧客から相談がなくても、利用状況を見て新たなプランを提案しているという。一方、東北電力。街路灯の契約は定額制で異変には気付かないとしている。調査に協力しているとコメントしている。

2019年4月11日 18時6分
テレ朝news
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