区役所窓口で着火の疑い 男逮捕
04月15日 16時54分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20190415/2020003591.html

15日、神戸市の北区役所で、生活保護の窓口を訪れた男が、対応していた職員の前で激高し、手に持っていた紙に火をつけました。
火はすぐ消し止められ、けが人はありませんでしたが、警察は、男を公務執行妨害の疑いで逮捕し、動機などを調べています。

15日正午ごろ、神戸市の北区役所で、6階の生活保護の窓口を訪れていた80代後半くらいの男が、手で丸めて持っていた紙と透明の袋にライターで火をつけました。

警察や区役所によりますと、男は火のついた紙を振り回し、カウンターの中に入ろうとしたということで、近くにいた職員3人が取り押さえ、水をかけて火を消し止めました。
来庁者や職員にけがはありませんでした。

男は生活保護の受給者で、窓口に「金を貸してほしい」と要望を伝えに来て、30分ほど職員と話をしていましたが、断られると激高したということです。

男は、その場で公務執行妨害の疑いで逮捕され、警察によりますと、調べに対し名前を名乗らず黙秘しているということです。
警察は、詳しい状況や動機を調べています。

【大声で“火をつけるぞ”】

現場にいた生活支援課の西田淳一課長は「男はこれまでも生活保護の額を増やしてほしいという相談に来て、声を荒げることがあった。きょうは、『火をつけるぞ』と大きな声で言っていた」と話しました。

そのうえで「事前におけに水をくんで用意していたので、すぐに消火したが、現場は一時、騒然となった」と話していました。

また、樋口英治総務課長は「窓口にはさまざな相談に来るため、相手が興奮しないよう丁寧な対応を心がけたい」と話していました。