大規模な火災で尖塔が崩落するなどの被害を受けたノートルダム寺院の再建に、フランスを代表する大富豪の3人が動き始めた。

AP通信によれば、ファション業界大手のコングロマリット「LVMH」と、クリスチャン・ディオールの両社で最高経営責任者(CEO)を務めるベルナール・アルノー氏(70)は16日、「フランスの象徴であり遺産である」として、同寺院の再建のために2億ユーロ(約254億円)を寄贈すると発表。グッチやイヴ・サンローランなどの高級ブランドを傘下に置く「ケリング」の会長兼最高経営責任者(CEO)、フランソワ・アンリ・ピノー氏(58)も「すべてのフランス人が衝撃を受けている。できるだけ迅速に元の姿に戻したい」として、会社の創設者でもある父フランソワ・ピノー氏(82)とともに1億ユーロ(約127億円)を拠出することを表明した。

3人の寄付金合計は381億円。なお総資産はアルノー氏が約10兆2300億円で、ピノ―親子は計7兆3900億円となっている。

2019年4月16日 17:44 スポニチ
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