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安くて快適 キャビン型ホテル 那覇で開業相次ぐ 女性・外国客らに人気
2019年4月21日 09:38

 一般的なホテルよりも宿泊料が安く、素泊まり専用のカプセルホテルに、快適性やおしゃれなデザインを加えた「キャビン型ホテル」が那覇市内で増えている。確認できるだけでも2018年度で5件が開業した。地価や建築コストの高騰で新規ホテルの建設が難しくなる一方、限られた土地や中古物件を有効活用し、簡易宿泊施設として利用する手法に注目が集まる。沖縄を訪れる観光各の増加が見込まれる中、宿泊施設の選択の幅が広がることで、課題とされる客室不足の解消につながるか注目される。(政経部・仲本大地)

 キャビン型ホテルは旅館業法上、簡易宿所に分類されている。宿泊フロアを多人数で共用するため、箱形のベッドスペースや仕切りなどを設け、宿泊客の個人スペースを確保している。内装や照明、寝具などにこだわり、落ち着いた空間を演出。女性専用フロアを設け、安心して滞在できるよう工夫もしている。

 県内では観光客の増加に伴うホテル需要の高まりから、宿泊料が上昇している。キャビン型は平均1泊3千〜5千円と安価なことから、寝泊まりのみを求めるビジネス客のニーズをつかんでいる。おしゃれで清潔感のある客室が支持され、観光客や女性客の利用も増えているという。

 2月にオープンしたグランドキャビンホテル那覇小禄は、雑貨店だった建物を全150室のキャビン型に改装した。客室は1室約4平方メートルだが、天井を高くすることで閉塞(へいそく)感をなくした。

 東浜英樹支配人は「宿泊需要が高まる中、新規ホテルを建設したいが、コスト高で手が出せない。空き物件を有効活用すれば、需要を取り込める」と話した。

 18年5月にオープンした「ワイズキャビン&ホテル那覇国際通り」は、カプセルタイプの客室128室のほかに個室タイプの大型キャビンが44室ある。内装や照明にこだわり快適で落ち着いた客室となっている。木村晃二支配人は「外国客からも好評で、海外の旅行予約サイトと連携し需要を取り込みたい」と期待した。

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