https://www.bbc.com/japanese/48011674

不妊治療で中高年女性が「カモにされている」 英当局が警告
2019年04月23日

不妊治療クリニックの一部は、中高年女性の「いちるの望みにつけ込んでいる」――。イギリス国内で不妊治療を監督している団体が、そんな警告を発している。

イギリスにおける不妊治療の監督官庁である「ヒト受精・胚機構(HFEA)」のサリー・チェシャー議長が、民間クリニックの一部は「都合よく選んだ成功率」データを利用し、中高年女性を商売のターゲットにしていると、英紙デイリー・テレグラフ(21日付電子版)で指摘した。

さらに、クリニックの中には、「露骨な」営業戦略を使って「影響を受けやすい」女性たちに不妊治療を迫っているところもあると述べた。

現在50歳のチェシャー氏はまた、マンチェスターで開かれた不妊治療のイベントを訪れた際に、同氏の役職に気づかなかったスタッフから、体外受精を勧められたことがあったとも述べた。

「最近は『赤ちゃん保証、ダメなら返金』式の売り込みが目に付くようになった」
チェシャー氏はさらに、クリニックによっては「胚接着剤」「子宮内膜スクラッチ」などのオプションをつけることで、通常の治療費の4倍に当たる2万ポンド(約290万円)を請求していたと説明。HFEAに治療費を規制する権限をもたせるよう求めている。

HFEAは、これらのオプションは妊娠の確率を高めるという決定的な証拠がないまま、提供されているとしている。

「クリニックは公明正大であるべき」
(リンク先に続きあり)