https://www.bbc.com/japanese/48018867

北アイルランドの記者死亡事件、新アイルランド共和軍が責任認める
2019年04月23日

英・北アイルランドのロンドンデリーで18日に起きた暴動でジャーナリストのリラ・マキ−さん(29)が銃で撃たれて殺害された事件について、アイルランドとの統一を目指す共和派の反体制組織、新アイルランド共和軍(the New IRA)が責任を認めた。

地元紙アイリッシュ・ニュースに届けられた声明で新IRAは、マキーさんの家族や友人に「全面的に心から謝罪する」と書くと共に、マキーさんは「敵軍の隣に立っている時に殺された」と説明した。

暴動現場で撮影された動画では、覆面姿の犯人が身を乗り出して、警察や群衆に向かって発砲している様子が捉えられている。これに、警察車両の近くに立っていたマキーさんが巻き込まれた。

新IRAは2012年、複数の共和派反体制組織がひとつに統合して発足した。共和派の反体制組織としては最大規模とされる。

声明で新IRAはマキーさん殺害の責任を認め、「敵対勢力への攻撃中、リラ・マキーさんは痛ましいことに、敵軍の側に立っている時に殺された」と説明した。
「新IRAはマキーさんの死について、パートナー、家族、有人に対し心からの謝罪を述べる」

新IRAは一方で、マキーさんを殺害した発砲に至る暴動は、警察が「誘発」したものだと警察を糾弾した。
「18日夜、武装したイギリス王国の警察がクレガンを襲撃し、それを受けて暴動が起きた。新IRAは交戦のために有志を派遣した」

「今後は敵と関わる際には十分に注意するよう有志を指導し、徹底のための措置を図った」という。
(リンク先に続きあり)