アメリカを訪問中の菅官房長官は10日、ペンス副大統領と会談した。北朝鮮の短距離弾道ミサイルの発射をうけて、今後も連携して対応する方針を確認した。

日本政府は今回のミサイル発射が国連安保理決議違反との認識を示している。菅長官はそれでも、日本が北朝鮮と「無条件で対話する」方針に理解を求めた。

会談では北朝鮮に対して緊密に連携することを確認した上で、国連安保理決議の完全な履行が必要だとの認識でも一致したという。

関係者によると、その上で菅長官からは拉致問題解決に向けて、条件をつけずに日朝首脳会談の実現を目指す安倍首相の方針を伝えて協力を求め、ペンス氏からは支持する旨の返答があったという。

その後、菅長官は国連本部で拉致問題のシンポジウムに出席している。

拉致担当相兼務・菅官房長官「北朝鮮との相互不信の殻を破り、新たなスタートを切る考えです。安倍総理も条件をつけずに金正恩委員長と直接向き合う決意であると累次の機会に述べております」

ある政府高官は「まずは金委員長を交渉に引きずり出したい」と強調しているが、野党からは「決議違反なら制裁を強めるべきなのに、無条件で対話とは誤ったメッセージだ」と批判も出ている。
与党からも「焦りを見透かされれば危険だ」という声もあり、菅長官は拉致担当相として難しいかじ取りを迫られている。

(ソース)日テレ
菅官房長官 米・ペンス副大統領と会談
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190511-00000044-nnn-pol
5/11(土) 6:23配信