https://www.bbc.com/japanese/48332018

トランプ氏、妊娠中絶禁止法の論争に沈黙破る
2019/05/20

アメリカでドナルド・トランプ大統領の支持者の多い南部など複数の州が、妊娠の人工中絶を全面禁止したり厳しく制限したりする州法を成立させる中、トランプ氏は自分は中絶反対派だが例外はあるとツイートし、一部の州法の内容は支持しない姿勢を示した。かつては中絶容認の立場だったトランプ氏は、近年になり反対派に転じている。

南部アラバマ州などが、妊娠の原因が強姦や近親相姦でも人工中絶を認めない州法を成立させている状況で、トランプ氏は18日に初めてツイッターでこの問題について言及し、「自分は強固にプロ・ライフ(訳注:生命支持、アメリカでは『中絶反対』の意味)だが、例外は3つある。強姦、近親相姦、母親の生命を守るためだ。ロナルド・レーガンと同じ立場だ。」と書いた。

大統領はその上で、「過去2年間で、素晴らしい新しい連邦判事105人(もっと増える)と2人の最高の新しい最高裁判事、メキシコシティの条例、生命権についてまったく新しい前向きな態度のおかげで、大いに前進した。極左は妊娠後期の中絶(もっとひどいことも)を推進して自滅しつつある。みんな団結して、2020年には生命のために勝たなくてはならない。馬鹿な真似をして、ひとつにまとまるのをやめてしまったら、生命のためにせっかくがんばって獲得してきたことが、たちまち消えてなくなる!」とツイート。自らの政権における国内の裁判所の保守化を成果として強調した上で、2020年米大統領選に向けて、人工中絶に反対する保守層の団結を呼びかけた。
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