難病の生徒 スクールバス通学中たん詰まり窒息死亡 学校が謝罪
NHK NEWS WEB 2019年5月20日 20時27分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20190520/k10011922861000.html

今月、宮城県名取市で難病の先天性筋ジストロフィーの患者で、特別支援学校に通う生徒が
スクールバスで通学中に、たんが詰まって窒息し、その後死亡しました。
異変に気付いたあと救急車を呼ぶまでに16分かかったということで、
学校側はもっと早く通報できた可能性があったとして、両親に謝罪しました。

宮城県教育委員会と県立名取支援学校によりますと、今月17日の午前8時すぎ、高等部の生徒が、
スクールバスで通学中、顔色が悪く意識がはっきりしないことに、同乗していた付き添いの女性が気付きました。

生徒は全身の筋肉が次第に萎縮して衰え体を動かすことが難しくなる難病の先天性筋ジストロフィーで、
女性が学校に電話をかけ教頭に相談して119番通報しましたが、午前10時すぎに搬送先の病院で死亡しました。

たんが詰まって窒息したことが原因でしたが、異変に気付いたあと通報するまで16分かかっていたということです。

これについて県立名取支援学校の遠藤浩一校長は、20日の記者会見で
「もっと早く通報できた可能性があったと認識している」と述べて、生徒の両親に謝罪したことを明らかにしました。

県特別支援教育課は、スクールバスで生徒の体調に異変が起きたときの緊急対応について、改めて点検するとしています。