【シンガポール時事】中国は建国100周年を迎える2049年までの「社会主義現代化強国」建設に向け、急速に軍備拡大を進めている。

 米海軍の元情報将校は「そのペースは予想以上だ」と指摘。米軍が保っていた西太平洋における「海上優勢」は失われたと警告する声も上がっている。

 「中国の技術革新は米国をしのいでいる」。米海軍幹部らは4月、上院軍事委員会の公聴会で中国の海軍力増強や新型兵器開発に危機感をあらわにした。

 中国は軍事力について「自衛目的」と主張する。だが、国防総省によれば中国海軍の保有艦艇数は300隻を超える。米太平洋艦隊で情報部門トップを務めたファネル元大佐は、中国海軍が過去4年間で米軍の4倍以上の艦艇を建造したと分析。「30年には中国海軍は水上艦450隻以上、潜水艦110隻近くを有することになる」と予想する。

 これに対し、米海軍は現在289隻態勢。34年までに355隻態勢への拡大を目指すが、予算上の制約などから実現は疑問視されている。米軍は潜水艦の能力や将兵の経験で優位性を保っているが、その戦力は全世界に分散しており、西太平洋における「数の利」は中国側にある。

 また、中国は「空母キラー」など多数の対艦弾道・巡航ミサイルを配備し、米国の「海軍力の象徴」とされる空母が中国近海に展開するのを阻む。一方、ロシアとの中距離核戦力(INF)全廃条約に縛られていた米軍は地上配備型の中距離ミサイルを保有していない。ファネル氏は「米軍は艦艇建造とミサイル技術・保有数において不利な立場に置かれている」と語る。

 悲観論者を自称する同氏だが、中国の海軍力増強ペースは自身が数年前に立てた予想を上回ったと告白する。「習近平国家主席が『世界第1級の軍隊』を建設するという目標の達成時期を前倒しするよう指示したことを示す新たな証拠もある」と述べ、中国の軍拡ペースを過小評価するのは禁物だと警告した。

6/3(月) 7:49 時事通信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190603-00000012-jij-cn

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