06月25日 13時05分

青森県内の私立高校で、昨年度、学費を3か月以上滞納した生徒は1校当たり5.5人と、4年連続、全国で最悪となりました。

これは、県内の私立学校で作る教職員組合連合の調査でわかったもので、ことしは県内の私立高校17校のうち13校から回答を得ました。

それによりますと、昨年度、学費を3か月以上滞納した生徒は72人で、1校当たり5.5人、率にすると1.11%となりました。
この滞納率は全国の0.23%を0.88ポイント上回り、4年連続、全国で最悪となりました。

この理由について教職員組合は、県民所得の低さに加えて、入学時に教科書や制服代などに充てる一時金がないなど、支援制度がまだ不足しているためだとしています。

また青森県では、経済的な理由で高校を中退した生徒も1人増えて、昨年度は3人だったということです。

その中退者は全国的には減っているものの、県内では高い状態が続いているということです。

文部科学省は、来年4月からは私立高校などに通う生徒を対象にした給付金制度を見直し、年収が590万円未満の世帯を対象に上限額を引き上げる予定です。

教職員組合では、「早く国や県の支援制度を拡充して、生徒が学費の心配なく学べる環境をつくってほしい」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20190625/6080005204.html