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ほとんどの日本人が知らないことだが、「アラジンと魔法のランプ」(以下アラジン)の舞台は中国であり、
アラジンは中国人。そして悪い魔法使いは北アフリカ人なのだ。

・中国人の青年アラジン
少なくとも1700年初頭には物語として「アラジン」は存在しており、1800年代の芸術家として知られる
ウォルター・クレインは、アラジンの挿絵として中国人の青年の絵を描いている。
そこには中国の生活文化が描かれており、アラジンは中国と日本の衣類文化をもとにした「創作服」
(イメージだけで描いた文化的にありえない組み合わせの服)を着用している。

・オスマン帝国の君主の娘に惚れたアラジン
また、アラジンと敵対する悪い魔術師は北アフリカ人で、現在のモロッコやチュニジアなどの出身とされている。
ディズニー映画「アラジン」に登場するジャファーが、原作の魔術師にあたる。

魔術師はアラジンの叔父さんという設定(というのは魔術師がついた嘘なのだが)。
オスマン帝国の君主の娘(プリンセス)に惚れたアラジンは魔術師に魔法のランプを奪われ、
妻や宮殿を北アフリカに転送されるなどして苦闘するが、魔法の力で闘い勝利する。

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・原作者が伝えたかった偽りのない物語
「アラジン」の物語は改変されていき、かなり内容が違う世界観とストーリーが誕生。
近代までどんどん改変されていった「アラジン」だが、多くの人たちが知っている「アラジン」は、
ディズニーがさらに改変したものということになる。

・原作者が伝えたかった偽りのない物語
つまりディズニーの「アラジン」は基本設定だけ同じ、原作とは別物の物語といえる。
この件に関して、おとぎ話や童話に詳しい編集者に話を聞いたところ「確かにアラジンは中国人ですし
ディズニー作品のアラジンとは大きく違う部分があります」と語っていた。

映画「アラジン」で感動した人は「真のアラジン」を調べてみてはいかがだろうか。
原作こそ、原作者が伝えたかった偽りのない物語といえるだろう。