富山市議会の木下章広市議(36)=創政改拓、2期=が6月下旬、議会事務局に無断で入り、女性職員の机の上を物色していたことが分かった。舎川智也議長が1日、各派代表者会議で報告した。木下氏は「どんな仕事をしているのか興味本位でやった」と述べて謝罪する一方、議員辞職は否定した。

 事務局によると、6月25日午後7時半ごろ、女性職員が帰宅するため消灯したところ、木下氏が入ってきて自分の机を物色するのを目撃。翌日、舎川氏らの聞き取りに対し、木下氏は25日のほか、以前も無断で入ったことを認めたという。盗難は確認されていない。

 2017年5月から18年6月にかけ、木下氏が事務局の複数の女性職員の携帯電話に、日記のような内容のメールを送っていたことも判明。事務局が木下氏に注意していた。

 会議では、舎川氏が一連の事案を報告。木下氏は「議会に迷惑を掛け、申し訳ない」と述べ、床に手を付けて深々と頭を下げた。自民党の村家博会長は「誠に残念」、公明党の堀江かず代会長は「自ら辞職すべきだ」と強く非難した。

 終了後、木下氏は報道陣に対し、19年初めから無断で立ち入り、複数の職員の机の書類を見たと説明。改めて頭を下げて謝罪する一方、進退は「考えさせてほしい」と述べるにとどめた。

7/2(火) 0:55
北日本新聞
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