ナイキ 独立当初の米国旗デザインのスニーカー 発売急きょ中止
2019年7月3日 6時49分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190703/k10011979901000.html

大手スポーツメーカー、ナイキはアメリカの独立当初の国旗をデザインしたスニーカーの発売を急きょ中止しました。奴隷制度があった時代を思い起こさせるという批判を受けての対応とみられています。
ナイキが発売の中止を決めたのは、7月4日のアメリカの独立記念日に合わせて発売することにしていたスニーカー「Air Max 1 USA」です。

スニーカーのかかと部分には、アメリカがイギリスからの独立を宣言した当時の国旗のデザインである13の州を表す星と13本の赤と白のストライプがあしらわれています。

アメリカのメディアは、人種差別への抗議活動で知られ、ナイキの広告にも起用されたNFL=アメリカプロフットボールリーグの元選手、コリン・キャパニック氏が「このデザインは、奴隷制度が支持されていた時代を思い起こさせる」と抗議したことが発売の中止につながったと伝えています。

ソーシャルメディアでは、ナイキは正しい判断をしたと支持する声が相次ぐ一方で、保守的な住民も多い南部アリゾナ州の知事は「アメリカの独立の歴史を祝えないというのは、恥ずべき行為だ。アリゾナは、ナイキへの財政上の優遇措置をやめる」と投稿するなど、論争が巻き起こっています。