https://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20190710/CK2019071002000051.html

豊橋市教委は九日、小学校の運動部を二〇二一年度までに廃止すると発表した。
教員の負担軽減や、部活時間を補習に回すことによる児童の学力向上を目指す。

市教委によると、市内の小学校五十二校全てに運動部が設けられており、五年生以上を中心に
六割超の児童が所属しているとされる。

計画では、来年度中に猛暑による児童の健康への危険などを考慮して水泳部を廃止。
二一年度には陸上やバスケットボールなど全ての運動部を廃止する。

県教委による六月の調査では、小学校の常勤教員のうち二割で、時間外労働が「過労死ライン」
とされる月八十時間を超えていた。

今後は放課後を補習指導や相談対応に充てることで、得意でない競技の部活を指導する教職員の
ストレス軽減や、児童の学力向上を目指す考えだ。文化部の廃止も検討していくという。

佐原光一市長は「(学力向上につながることを)期待している。一方、スポーツの技量を伸ばしたい
子どもをサポートする仕組みも合わせて考えていく必要がある」と話した。

県内では他に、名古屋市や蒲郡市が小学校の部活動を廃止する方針を示している。