【ワシントン=黒瀬悦成】来年の米大統領選で民主党候補指名争いを争うバーニー・サンダース上院議員は、大統領に当選した場合は政府が所有する地球外生命体や未確認飛行物体(UFO)に関する情報を開示すると公約した。

 サンダース氏は6日、米コメディアンのジョー・ローガン氏が司会を務めるポッドキャスト番組に出演し、自身の妻から「何が起きているのか、情報を入手することができるのか」と聞かれたとし、公約として取り組むと表明した。

UFOをめぐっては今年5月、南部フロリダ州沿岸で訓練飛行中の海軍戦闘機が「極超音速で飛行する物体」を撮影した映像を公開。こうした事例が相次いでいるとの報告を受け、国防総省は6月、上院情報特別委員会のウォーナー副委員長(民主党)らに対して状況説明を行ったという。

 7月には、「捕獲された宇宙人やUFOが収容されている」との都市伝説がある西部ネバダ州の米軍野外訓練場「エリア51」に「9月20日に皆でなだれ込もう」という、何者かによるフェイスブック上の呼びかけに対し、140万人以上が参加を表明した。

サンダース氏の公約は、全米でUFOや宇宙人への関心が改めて高まりつつある中、政府の「透明性」向上への積極姿勢を有権者に印象づける意図が込められているとみられる。

2019.8.9 10:33 産経新聞
https://www.sankei.com/smp/world/news/190809/wor1908090018-s1.html