埼玉県飯能市で17日、軽乗用車とゴミ収集車が衝突し家族3人が死亡した事故
軽乗用車が約5秒ほど、対向車線をはみ出して走行していたことが分かった
何らかの原因で、父親が運転中に意識を失った可能性があるとみられている

 埼玉県飯能市飯能で17日夕、軽乗用車とごみ収集車が正面衝突し、軽乗用車に乗っていた家族3人が死亡した事故で、飯能署が軽乗用車に設置されていたドライブレコーダーを解析したところ、約5秒ほど対向車線に軽乗用車がはみ出した状態で走行していたことが分かった。

 軽乗用車側にブレーキ痕は残されておらず、同署は何らかの原因で軽乗用車を運転していた塩野了さん(36)が走行中に意識を失った可能性があるとみて、遺体を司法解剖して調べる。軽乗用車に同乗の妻・麻里子さん(36)と長男・律ちゃん(6か月)は全身を強く打って死亡した。

 塩野さん一家は、飯能銀座商店街でおもちゃ屋「丸見堂」を経営しており、近隣の店主らからは驚きと悲しみの声が漏れた。

 近くで豆腐店を営む男性(49)は「塩野さんのことは子どもの頃から知っている。事故当日も塩野さんのところに両替に行ったばかり。あれが最後になるなんて」と目に涙を浮かべながら話した。

 別の男性店主(50)は「商店街の中では若手だったが、精力的に活動していた。結婚して、子どももできたばかりだったのに」と声を詰まらせた。

2019年8月19日 7時48分
読売新聞オンライン
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