https://www.cnn.co.jp/world/35141635.html

プーチン大統領、爆発による放射能レベルの上昇を否定
2019.08.22 Thu posted at 18:18 JST

(CNN) ロシア北部アルハンゲリスク州セベロドビンスク市近郊の軍関連施設で今月8日発生した爆発でプーチン同国大統領は22日までに、放射性物質のレベルが上昇する恐れはないと強調した。

訪問先のフランスで述べた。「現地で深刻な状況の変化が生じたことは一切ない」とし、予防措置が講じられ、驚くような事態は起きないとも語った。現状を監視するため第三者の立場にある専門家が派遣されたとも付け加えた。

爆発はセベロドビンスク市から約30キロ離れた軍訓練施設で発生し、少なくとも5人が死亡。爆発は液体燃料を用いた推進システムの実験中に起きたとされた。

ロシア軍は爆発が起きた当日、国営メディアに放射性物質のレベルは通常の水準と説明。ただ、ロシアの気象環境監視当局は通常時より4〜16倍高い水準を観測したとの警告を発してもいた。

爆発原因についても国際的な憶測を呼んでおり、原子力推進型の巡航ミサイル「ブレベスニク」と関係付ける見方もある。同ミサイルは原子炉を搭載し、通常ミサイルと比べより長い飛行距離の性能を持つとされる。

ロシア大統領府はこの種のミサイル開発は認めているが、今回の爆発がミサイルの実験失敗絡みであることは確認していない。

ロシアのプーチン大統領。軍事関連施設の爆発による放射能レベルの上昇を否定した/Sean Gallup/Getty Images
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/08/22/d7a4802c650fb2c8cc28001ef2b93231/t/768/432/d/rusia-president-vladimir-putin-super-169.jpg