インフラの課題に民間が情報提供

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20190822/6010004633.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

老朽化が深刻な問題となっているインフラの維持や管理について、自治体が抱える課題に、
技術やノウハウを持つ民間企業が情報を提供し、解決の糸口にしようという催しが
秋田市で開かれました。

この催しは、老朽化が進むインフラの維持を考えようと、国や自治体に加えて
民間企業も参加して設立された「インフラメンテナンス国民会議」の地方組織が開き、
22日は70人あまりが参加しました。
このなかで、秋田市の担当者が、完成から25年が経過した市立体育館のメインアリーナの
雨漏りの修繕を考えているものの、特殊なデザインのため、費用が高額で難易度も高いことが
予想されるとしてアドバイスを求めました。

これに対して、秋田市の設計事務所と東京の建設会社からは、
「建物の外から直す方法では、足場の設置などだけで10億円ほどの費用がかかると想定される」
として、アリーナ内で軽い鉄骨を組み、天井全体に幕を張る手法を取ることで
費用が4分の1ほどに抑えられると提案していました。

このほか、福井市の調査設計会社が、橋の点検を支援するために開発したロボットが紹介され、
人が近づけない場所でもロボットのアームに取り付けたカメラで橋の状態を映し出し、
事務所内で確認できることを説明していました。

主催した東北学院大学の石川雅美教授は、
「建物を含めたインフラの所有者は私たち国民なので、みんなで
今後の維持のあり方を考えていくきっかけにしたい」と話していました。

08/22 19:45