文部科学省は、川崎市でスクールバスを待っていた小学生ら20人が殺傷された事件を受け、地域の見守りの指導役として警察官のOBなどに委嘱している「スクールガード・リーダー」を2倍以上に増員するなど登下校時も含めた学校の安全強化策を来年度予算案の概算要求に盛り込むことになりました。

ことし5月、川崎市でスクールバスを待っていた小学生ら20人が殺傷された事件をめぐっては、政府がスクールバスの乗り場のパトロール強化などを盛り込んだ再発防止策を取りまとめるなど、登下校時の子どもたちの安全対策が課題になっています。

こうしたことを受けて文部科学省は、地域の見守りの指導役として教育委員会が警察官のOBなどに委嘱している「スクールガード・リーダー」を今のおよそ1500人から2倍以上の4000人に増員する費用など登下校時も含めた学校の安全強化策として来年度予算案の概算要求に13億5600万円を盛り込むことになりました。

このほか概算要求には、再来年から始まる「大学入学共通テスト」で記述式問題の採点を外部に委託する費用なども盛り込み、文部科学省は概算要求で、今年度予算より12.2%多い5兆9689億円を求める方針です。

NHK NEWS WEB
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